若い世代を育てる|ハワイ|TH Associates
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若い世代を育てる

山本五十六氏(太平洋戦争時の連合艦隊司令長官)の言葉に「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。」というのがある。人を育てる上の礎になる言葉こで、私の経験に照らしても全く同感である。この言葉は、部下をもつ管理職に人気があるが、子育て中のお母さんにも人気があるとのことである。

 

この有名なこの言葉には次のような続きがあるということは、最近まで知らなかった。

「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。」「やっている、姿を感謝で見守って、 信頼せねば、人は実らず。」

 

特に、「任せてやらねば」「感謝で見守って」「信頼せねば」の言葉は、私の心にも響くものがある。

 

私の勤めていた大手ICT企業は、80年代に米国の会社と合弁会社を設立し、金融端末、流通端末のシステムを販売していた。打合せのために、合弁先の副社長(Vice President、日本の組織では事業部長クラス)が、部下一人を連れて来日した。打合せの合間の雑談で、

その人は、「彼(部下)がこの4階の窓から飛び降りろと言ったら、私は飛び降りるのだ。」と言っていた。つまり、それだけ、その部下を信頼しており、部下の提案には自分は責任をもって対処するという意味と解釈した。おそらくその副社長は、文字通りの意味でコメントしたのだろうが、横にいた部下にとってみれば、信頼されていることを再認識するとともに、自分も期待に反しないように、しっかりしなければなれないと思ったに違いない。

 

上司は、部下に事細かく指示し、チェックする必要はない。大枠、方向、ビジョン、考え方を常に共有し、現場の細かな作業は、現場のことを一番分かっている人に任せることが必要だと思う。細かく指示し、チェックするというのは、信頼していないことの証であり、部下の方もチェエクされるのであれば、少し 手を抜いても、後で指示があるのであれば、その時に直せば良いと思われかねない。

 

「任せて、感謝し、信頼する」ことは、組織運営の上でも、人を育てる上でも非常に大事だと思う。上司は、そうした上で、腹をくくって結果に対しては責任をもつ気概を持ち続けることが必要で、そのことは、部下にも伝わるものである。