マインドフルネス |ハワイ|TH Associates
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マインドフルネス

最近、マインドフルネスということがよく言われるようになってきている。市場の変化が激しく、製品のライフサイクルが短くなり、異業種からの市場参入も珍しいことではなくなり、そうした環境で働く人々にとって、ストレスのレベルが高くなってきていることがその背景にあるものと思う。

 

マインドフルネスは、自分の身体や気持ち(気分)の状態に気づく力を育む「こころのエクササイズ」と言われる。欧米では、すでにその効果について、多くの実証的研究報告があり、ストレス対処法の1つとして医療・教育・ビジネスの現場で実践されている。

 

マインドフルネスとは、「今この瞬間」の自分の体験に注意を向けて、現実をあるがままに受け入れることである。マインドフルネスを実施すると、ストレスの大きい場面においても否定的な感情や物事にとらわれて飲み込まれることなく、いつでも自分を取り戻すことができるようになると言われている。

 

人は、大きなストレスにさらされると、そのことにとらわれ、しばられ、身動きが取れなくなってしまう。がんじがらめになり、次第にかたくなったこころは、閉ざされ弱くなってしまう。マインドフルネスは、しなやかで豊かなこころをめざすものなのだ。

 

瞑想(メディテーション)、坐禅などもマインドフルネスの手法で、さまざまなバリエーションがあるが、じっとその場に座り、呼吸に意識を集中するようにするだけでも十分。人は、一日に6万のことを考えていると言われる。言い換えれば、起きている間、1秒に1つの違ったことを考えているということになる。多くは、繰り返しで、無意識のもので、言ってみれば雑念である。マインドフルネスは、その雑念を減らし、雑念と雑念の間の時間的なギャップを広げると言っても良いかと思います。雲の切れ目から青空が見えるようなものと言える。

 

そのギャップには、何があるのでだろうか。集合的無意識、人類の叡智、般若の智恵と言った膨大なリソースへの入り口があると言われている。それは、顕在意識で意識的にアクセスしようとしても、アクセスできないもので、いわばボォーとして、脳波の周波数が低くなった時に、アクセスできるようになると言わている。それは、創造の源泉であり、アイデアの源です。風呂に入ってボォーとしていた時に、良いアイデアやソリューションを思いつくという経験があったのでないかと思う。アルキメデスが風呂に入って入る時に、浮力に思いついたように)。それは、そのギャップにアクセスできたからと解釈できると思う。ジョン・レノンが作曲する時は、時間的には一分程度であったと言われる。このギャップにアクセスしていたのだと思う。ギャップは、膨大なリソースですから、普通の顕在意識の元での能力では、計り知れない力を得ることが可能になりえると言える。

 

マインドフルネスは、「今この瞬間」に集中することにより、意識的にギャップにアクセスする時間を作ろうとする行為とも言えるかと思う。朝、目覚めとともに、顔を洗い歯を磨き、スマホを手にする前に、15分程度、坐禅でも、背筋を伸ばして椅子に腰をかけ軽く目をつむってじっとしているだけでも十分。続けていると、何かポジティブな変化に気付くことがある筈。

人は、他人を変えることはできない。変えることができるのは、自分自身だけなので、自分で意識して、良いと思ったことは実践することが大事だ。そして、見返りを求めずに何かに奉仕すること、その何かは、近くにいる人でも、家族でも、組織でも、社会でも、自然でもかまわないが、自分以外のものに役立つことをすること、そして与えられていることやものに感謝することが、結局は、自分自身にとっても最善の結果を生みだしてくれると思う。世の中は、そのような仕組みになっていると考えて良いと思う。

現実の社会は、短期的な損得、勝った負けたということに関心が行きがちだが、本当は、心から奉仕することが最も大事で、その見返りは、その奉仕がどれだけ役に立ったかを示すものと言えると思う。企業の利益は、その企業が、どれだけ役に立つ製品なりサービスを提供したかを示す通信簿のようなものだ。企業の目的は、役に立つ製品なりサービスを提供することです。利益は結果であり、利益を目的とすると(東芝を例に出すまでもなく)プロセスにねじれが起こりやすくなると思う。本当の目的を見失わないようにすることが大事だ。