パロロ禅センター|ハワイ|TH Associates
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パロロ禅センター

通算10年間駐在していたをホノルルを離れ、2年間東京に単身赴任(帰任)していた。その間、たまたま同じ沿線の駒澤大学で、日曜坐禅会が行われていることを知り、20回ほど通った。その前から、ウェイン・ダイヤー氏の本などの影響もあると思うが、瞑想一般に興味を持っていた。瞑想は、本来の自分に戻る、気付くきっかけを与えてくれるものと思っている。駒澤大学の日曜坐禅の参加者は、若い人は数えるほどで、殆どが65歳を超えた人のように見受けられた。私も同世代であり、違和感もなく、通うことができた。曹洞宗の立派な坐禅堂があり、おそらく150名位収容でき、毎回100名位の参加者があった。

 

ホノルルに戻り、ホノルルでも坐禅を定期的に行うところはないものかと思い、ネットで調べてみると、パロロ禅センター(ホノルル・ダイヤモンド・サンガ)というのが、我が家から車で20分程度のところにあることがわかった。月に一度開かれるオリエンテーションに行ってみた。

 

ワイアラエ・アベニューから10thストリートに入り、ワイオマオ・ロードに入り、ほぼ突きあたりにパロロ 禅センターはある。当日は、クラークとキャシーというご夫婦がオリエンテーションをしてくれた。4人が オリエンテーションに来ていた。男性は私だけだった。それぞれ、自己紹介と禅に興味をもった背景などを説明し、クラーク、キャシーの両氏も自己紹介してくれた。クラーク氏は、ベトナム戦争当時看護兵として従軍し、その悲惨な状況から癒しを求めて禅の道に入り、京都の南禅寺で4年間修業をしたとのことであった。キャシーさんは、ハワイ大学で教育心理学を教えているとのことであった。宗教は一般に何らかの教義を信じることが必要ということに違和感を持ち、禅はそうした教義を信じるということはなく、自分で本来の自分を見つけるものだということが分かり、その時には、自分の求めているものにやっと出会った感動で、涙が溢れてきたとのことであった。両氏は、坐禅の集まりで知り合い結婚したとのこと。

 

ご夫婦ということで、お互いに話を補完しあう息の合ったオリエンテーションだった。自己紹介の後、施設の案内、足の組み方、姿勢等坐禅の基本の説明の後、坐禅を20分ほど行った。座禅の後、経行(きんしん、歩行禅ないしウェーキング・メディテーション)を行い、感想を述べたり、質疑応答があって、オリエンテーションは終了した。オリエンテーションに3時間も何をするのだろうと思っていたが、案外あっという間の 3時間であった。

 

同禅センターでは、日曜日に坐禅会があり、また、作務(さむ)と呼ぶトイレの清掃、庭の雑草取り、床掃除、芝生刈り手入れ等の作業を坐禅と同様に修行の一部として行うセッション、さらに経験者には独参(どくさん)という同禅センターの代表である米国人僧侶と一対一で対話するセッションもある。

日曜坐禅会に参加して、体験することが大事だと思っている。

 

道元(曹洞宗)の坐禅は、「只管打坐(しかんたざ)」という。「ただ ひたすらに坐る」という意味で、坐禅は、坐ることに成りきることであるという。それにより、体と心が一つになるということだということだ。いろんな想念・雑念が次々に浮かぶ私の坐禅ではあるが、続けているうちに少しは、雲が晴れ青空が見えてくるのではないかと思っている。何事も、頭で理解するのと体験するのとは大きく違うものである。これからも坐禅を続け、積り積もった余計なホコリを落とし、少しでも本来の自分、愛と平安の自分に近づいていければとと思っている。