適切な時|ハワイ|TH Associates
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      適切な時

自分の身の回りに起こることは全て、適切な時に、適切な場所で、また適切な人々と起こるものであると言われる。人は、なかなか自分の希望通りにならない、自分の思いが実現しないと思いがちであるが、この考えに基づけば、それは、まだ適切な時期になっていないだけだということになる。

 

今現在起こっていることは、自分の望みを実現するために必要な学びの機会と考えられる。そう考えれば、自分は、その時、自分がベストと思うことを、情熱を込めて行えばよく、結果は、適切なタイミングで現れるということになる。その時に大事なことは、諦めないということである。諦めるということは、それまでの努力が、結局は実を結ばなかったということを認めることであり、いわゆる失敗になってしまう。もし、諦めず、うまくいかない現実から学び、次のステップ、違ったアプローチに生かしていけば、「失敗」というものはないことになる。エジソンが、電球の発明に関連して、「私は失敗したことがない。ただ、1万通りのうまく行かない方法を見つけただけだ。」と言った話は有名である。

 

組織においても、そうした自由な環境が、成長していくためには必要だと思う。物心がついたころから、インターネットが当り前の世界に育った人たちと、テレビが普及し始めたころに生まれ育った世代とは、自ずと発想も違ってくると思う。古い世代は、若く斬新で多様なアイデアを生かしていこうというスタンスが、組織には必要と思う。そのためには、寛容と忍耐、つまり愛情が必要になるであろう。また、減点主義ではなく、加点主義の成果評価も制度として必要であろう。皆で、アイデアを育てていこうという風土が大事と思う。それが、中長期的には、組織の差別化につながり、競争力の源泉になる。

 

内部統制上、内外の制度へのコンプライアンスは大事なことではあるが、従来のやり方、組織が決めた制度に対するコンプライアンスが満たされれば良しという考えが主流になると、事なかれ主義となり、意図せずとも、進歩の源泉を絶つことにつながることになる。

 

人は、本質的には何らかの仕事をし、組織なり社会の役に立ちたいと思っているものと思う。仕事は生活の糧を得る手段ではあるが、通常、人はそのことだけを目的にはしていないと思う。自分なりの工夫、自分のアイデアを仕事を通じて試し、実現したいと考えているのではないかと思う。このことを認めるなら、組織は、人を信頼し、寛容と忍耐で、個々人の多様な意欲をうまく引き出そうとするべきで、それが組織の競争力につながり、適切な時に望んでいた結果が生まれてくるものと思う。